引っ越して最初にやったのが『グレイトフル・デッド・ムーヴィー』の日本語版DVD(2枚組)の仕事でした。4月25日の発売日も決まり、予約販売も始まり、ネット上でも話題になりだしたようなので、ぼくも紹介しておきます。
これまでにもビデオ化はされていたのですが、DVD化にあたって日本語字幕も新しく翻訳され、ぼくはその監修をし、24ページ・ブックレットの翻訳も引き受けました。
『グレイトフル・デッド・ムーヴィー』がどのような内容の映画であるのかはすでにネット上に多くの広告が出ているので、ぼくはなるべく別の角度から語りたいと思います。
1974年10月の5連続公演を撮影したこの映画は、ジェリー・ガルシアが生み出した最高傑作のひとつです。おおげさな物言いは苦手ですが、偉大な芸術作品であり、生涯を共にできる素晴しい映画です。
今回のDVDではじめて『グレイトフル・デッド・ムーヴィー』を観るという人たちも多いでしょう。そんな方たちのためにひとつだけアドバイスを。
DVDを入手したら最初は普通の映画として楽しんでください。
2度目に観るときは字幕を切り替えてください。この映画を編集したスーザン・クラッチャーらが映画を観ながら話し合っている字幕です。
冒頭の8分間の素敵なアニメーションが(CGもない時代に)どのように、なぜ作られたのか。なぜ編集に2年半もかかったのか。ジェリー・ガルシアと一緒に仕事ができるならあと30年でも仕事していたかったと回想する理由。『シュガー・マグノリア』は10月17日の演奏だけど、続く『サンシャイン・デイドリーム』は実は19日の演奏であるということ。
などなどなどなど。編集者たちと一緒に映画を観てください。
そうしたあと3度目に鑑賞すると、この映画が一瞬の無駄もない映像と一音の無駄もない音楽で作られた究極の音楽映画であることが理解できるはずです。
映画をどう観るかなんて個々人の勝手だろうという声が聞こえてきそうです :-)
でも『グレイトフル・デッド・ムーヴィー』を生まれてはじめて観るチャンスというのは、人生で一回きりしかないので、老婆心ながらアドバイスしました。
このDVDは「ボーナス盤」もついた2枚組です。これが「ボーナス」などと軽い言葉では呼べないほどのものであることは次回の日記に書きます。